川前の賑わいづくりに「decoマルシェ」三瓶英子さん(いわき市川前町)

▼川前地区活性化に新たな隊員着任

いわき市川前町は市の最北部で夏井川渓谷の上流部にあたる山村地域です。6月、三瓶英子(さんぺい ひでこ)さんが地域おこし協力隊員として着任しました。いわき市出身の三瓶さんは、東京での進学・就職後、福島県内でバリスタとしてカフェを運営した経験を生かせればとの思いから挑戦です。

▼Uターンで川前への移住

 三瓶さんは50歳代に入り、母親の近くでとの思いからいわき市へのUターンを決意。地域おこし協力隊の活動にも関心をもっていました。しかし、いわき市出身の三瓶さんでも川前に入るのは初めて。地区担当者から地区の案内を受け、住まい候補となる住宅も案内いただきました。その際に紹介いただいた住民の方からの「米や野菜、作ってみたいなら休耕の田があるから使っていいよ。教えてあげるよ」との声をいただき、決断へと話が進みました。

▼初めてのミッション

 三瓶さんの活動の柱は「川前駅等の地域資源を活用した活性化」です。JR磐越東線の川前駅は夏井川沿いに建つ無人駅です。利用者は通学の高校生と高齢者などですが、年々子どもたちの数も減少し保育園の閉鎖、小中学校の統廃合、市役所支所の移転等が重なり、駅利用者が減っただけでなく、地域全体も高齢化が50%を超える状況です。この状況の中、三瓶さんは地域の賑わい創出や生きがい創出のための活動をミッションに一歩を踏み出しました。

▼「decoマルシェ」開催への挑戦

最初の取り組みは駅前での賑わいづくりです。9月23日秋分の日に「decoマルシェ」を開催。11月の川前ウォーキングイベント時にマルシェ開催を目標に、プレマルシェを企画しました。しかしイベント企画は初めてのことばかり。上司や住民、知人の協力を得て、無事開催にこぎつけました。

▼盛況への感謝とこれから

 大盛況の経験を得て11月3日「decoマルシェvol.2」を開催。15ブースに協力を頂き想定以上の盛況に。「川前は高齢者が元気。だからこそ人が集える場をバリスタとしての腕も生かし創りたい」と話す三瓶さんです。

(2025年11月14日取材S)

■活動拠点 いわき市川前支所

■住所   福島県いわき市川前町下桶売字久保田96-2 ■連絡先  0246-84-2111

■Instagram https://www.instagram.com/kawamaemachi_shinkoutaisaku/

写真トップ:三瓶英子さんが拠点とするいわき市川前支所にて。入口を入るとソファが設置してある。川前支所は川前駅前から現在の場所に、2025年3月10日に移転した。

写真2:11月3日(文化の日)に川前駅前で開催された「decoマルシェvol.2」、この日は「第20回鹿又川渓谷ウォーキング」と同日開催で、多くの人が集まった。 (三瓶さん提供写真)

写真3:「decoマルシェvol.2」のチラシ

出店者には川前地区を拠点とするビール工や新規特産品生産農家の他、三瓶さんがバリスタとして繋がりがあるCafé、いわき市内のイベントに参加経験のある店舗に参加頂いた。