遊休農地活用から始まったブルーベリー栽培【ブルーベリー愛クラブ】(棚倉町)


 「ブルーベリー愛クラブ」は、棚倉町の有休農地活用を目的に、ブルーベリー栽培を開始した団体です。栽培農家が結集し、平成15年に設立しました。14件の農家で、3haの農地に5,000本を栽培し、6月初旬から10月まで収穫作業を行っています。生食に適した品種、ジャムやクリームに適した品種、ジュースに適した品種など、多様な品種が栽培され、毎年7〜8トンを収穫しています。

 これまで棚倉町では、米のほかにこんにゃく栽培が盛んでした。年々こんにゃく栽培農家が減少していく中で、転作作物として奨励されたのがブルーベリーです。福島県の中でも最初の取組みでした。

 棚倉町は、ルネッサンス棚倉の敷地内に保管・加工場を整備し、貸与する形で支援を行っています。ブルーベリー愛クラブ会員は自ら加工の技術を磨き、ジュース・ジャム・濃縮ドリンク等を製造販売しています。大型冷凍庫も配備され、収穫後すぐに冷凍保存が可能になり、品質を損なわずに長期保存ができるようにもなりました。この品質保全管理は、大手コンビニチエーンセブンイレブンの検査も通過し、トン単位で出荷できるようになりました。今年はブルーベリークリームパンとして販売されています。

 「毎年栽培状況が違うなか、農家はそれぞれに無農薬にもこだわり、工夫をしながら栽培をしています」と蛭田会長。夏の時期は、日の出と共に、家族とパートの人たちの手を借りて収穫の日々が続きます。
 ブルーベリー愛クラブの商品は、「農産物直売所みりょく満点物語」や「ルネッサンス棚倉」で購入することができます。棚倉町の特産品として、多くの子どもたちにも知ってもらうため、摘み取り体験やジャムづくり等も実施し、認知度アップにも注力されています。
 
問い合わせ先:棚倉町ブルーベリー愛クラブ
       棚倉町大字関口字一本松43-1
       TEL:0247-33-1252

ブルーベリー愛クラブ会長
蛭田良昇さん(圃場にて)
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熟したものから順次収穫される
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加工場内部
大釜でジャムづくりが行われる
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ブルーベリー加工商品と
庶務会計 野中喜嗣さん
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