自家栽培蕎麦で本格蕎麦焼酎発売「光明蕎麦耕房」生方裕也さん(塙町)


塙町と棚倉町で蕎麦等を栽培している『光明蕎麦耕房』が、蕎麦の実を使用した糖質ゼロの本格蕎麦焼酎「Tunagi(つなぎ)」を2021年12月に販売を開始しました。その中心となっているのが、生方裕也さんです。

 蕎麦栽培は、生方さんの父が平成12年に塙町で始め、年々近隣の遊休農地の借り上げを増やしてきました。今では、親子2代で晩秋に麦を蒔き翌年の初夏に収穫、すぐに蕎麦を蒔き晩秋に収穫する二毛作です。

震災後家業を継ぎたいと、生方さんは都内の蕎麦店で修行し塙町に戻ってきました。

平成25年、棚倉町内に店舗を借り蕎麦店を開店。農作業と蕎麦店営業を続けてきました。しかし、コロナの影響を受け、令和3年2月から店を休業としました。その結果、余った蕎麦の実の活用は無いものかと思案中に茨城県の酒造メーカーと焼酎製造の話がまとまり、令和3年12月に本格蕎麦焼酎「Tunagi」を1000本製造しました。

蕎麦焼酎を通して①お客様とお客様 ②お客様と店 ③お客様の仲間 が繋がる意味を込めてネーミングされた「Tunagi」は、アルコール度25度と40度の2種類。今回の製造分は発売早々に各方面から声をかけもあり、ほぼ完売。令和4年度はこれから仕込み蒸留し10月頃の販売を予定しています。

 光明蕎麦耕房では蕎麦の他に大麦と小麦の2種類の麦を栽培。大麦は塙町内で業務を開始した『奥久慈塙蒸留所』が買い入れ、麦焼酎の製造が開始されています。小麦は小麦粉やうどんなどの製品として、蕎麦粉や蕎麦(生めん)ともども自社製粉所や直売所・道の駅等の他ネットでも販売をしています。

 「適度に昼夜の寒暖の差がある阿武隈地域は、蕎麦の栽培に向いている」と生方さん。。コロナ感染拡大で1年間休んだ蕎麦店も、今年には新たな店舗で再開を予定しているそうです。こだわりの石臼挽きの粉で打つ蕎麦と蕎麦焼酎を一緒に楽しめる日が待ち遠しいですね。

連絡先:『光明蕎麦耕房』
〒963-5402 福島県東白川郡塙町常世北野水元165−1
電話:0247-43-2389
E-Mail:koumeisoba※kbd.biglobe.ne.jp (’※’を’@’に変更してご利用下さい)
URL https://koumeisobakoubou.com/