『上渋井ハスの会』(塙町)


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上渋井ハスの会代表の白坂幸弘さん(写真左)とメンバーの白坂利雄さん(写真右)。
お二人を含めた全16名で、ハス園の管理や開花時の来園者案内を行っている

 7月、福島県内各地では、ハス園の開花が新聞・テレビ等で紹介されています。県南に位置する塙町の『上渋井ハス園』もそのひとつ。遊休農地を活用して植えられた蓮が満開となり、多くの方が足を運んでいます。

 上渋井ハス園は、2015年、山沿いの湧き水に沿って開拓された休耕田に蓮を植えたのが始まりです。元々ぬかる田であったことから、沼地栽培に向いている蓮を選んだとか。

農道沿いに白い花を咲かせるズイコウレン、ピンク色の花の古代ハスが初めて開花した2016年から畔を遊歩道に整備し、より近くで楽しめるようにと木道も配置しました。

 このハス園を管理しているのが、地権者が中心になり発足した『上渋井ハスの会』です。現在16名が参加しています。

 手入れされた蓮は、年々花の数が増え、近隣から多くの人が花を見に来るようになりました。6月下旬の開花から7月中旬までは、ハスの会のメンバーが案内役を担っています。

 ハス園の整備を進めるにつれ、水路の先はスイレンやアサザを増やしているほか、水辺にすむ昆虫やトンボ・蝶が増えてきたといいます。ハス園は現在2.5ヘクタールまで広がっていますが、南側の雑木林の奥には、休耕田と水を引く貯水池があり、会の代表・白坂さんは、阿武隈の里山ビオトープになることを目指して少しずつ手入れを進めています。完成までにはもう少し時間がかかるようですが、蓮開花の時期だけでなく、自然の形成を活かした阿武隈の里山を体感してみてください。

※ハス園は『上渋井ハスの会』会員のボランティアによって管理されている私有地です。訪れる際は塙町観光協会へお問合せください。

上渋井ハス園 『上渋井ハスの会』
福島県東白川郡塙町上渋井熊野平124
問合せ先 塙町観光協会 
電話:0247-43-3400