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　ＪR水郡線野木沢駅前に建つ『加工所ふじわちゃん』。ここでは、地域の主婦が中心となり、地元の米や野菜を使った惣菜等を製造販売しています。コロナ渦で、店頭販売による感染不安を払拭するため、事前予約による受取またはお届けの販売を続けてきましたが、２０２３年４月、月２回（第２・４木曜日）に店頭販売を再開、予約配達を組み合わせた形で営業しています。

　かつて石川町野木沢地区では、自治会活動のひとつとして「特産品部会」が設置され、地区内の女性が中心となり農産物等を使い、自治センターの台所で加工品（漬物等）づくりが行われてきました。３年ほどの活動を経て加工所の建設をとの話が上がり、空き店舗の中で駐車場も確保でき、交通の便も良い野木沢駅前の旧雑貨店を改修し、『加工所ふじわちゃん』が完成しました。名前は、野木沢地区内の名所旧跡の名前を繋いで命名されました。

　加工所ができて６年。町内のイベントだけでなく、県外で開催された町や県主催のイベントなどにも参加。商売の経験のない主婦達が、試行錯誤を繰り返しながら地域に愛される加工所として、毎週の販売会を重ね今に至ります。

　現在の参加メンバーは１３人。代表の吉田元子さんは「加工品を作り始めた時からの仲間。ここに集まるのが楽しいの」と明るく話します。毎週土曜日に集まり、次は何を作るか、原料の野菜等はだれが持ち寄るのか、原料買取価格、商品販売価格等、みんなで話し合って決めています。「少ないけど、時間給で日当も決めているの」と楽しく働ける場として機能させています。

　総菜等の製造販売に加え、地元ならではの漬物製造の許可も取り、「地元食材を活かす食の発信場として続けていきたい」と吉田さん。オープンの１１時いは住民の方が並ぶ盛況ぶりです。お近くにお出かけの際には、ぜひお立ち寄りください。