飯舘村から近未来の田舎スタイルを発信したい! 図図倉庫(ルビ:ズットソウコ)(飯舘村)


共同代表 写真右:松本奈々さん、写真左:矢野淳さん

 「えっ!なんて読むの?」という声が聞こえてきそうな『図図倉庫』。

農家のコンビニと言われた「ホームセンターコメリ飯館店」をリニューアルして誕生した施設です。『合同会社MARBELiNG(マーブリング)』が運営するこの施設の読み方は「ズットソーコ」。ヒト・モノ・コトを地域と共に「ずっと」つないでいく場所です。
 
 誕生するまでの経緯を少し・・
 MARBELiNGは、松本奈々さんと矢野淳さんが共同代表を務める会社。松本さんは、福島市出身。高校卒業後は進学就職で東京暮らし。システムエンジニアとして活躍する一方で、震災復興支援活動を通して飯舘村と関わるようになり、2019年に地域おこし協力隊として飯舘村に移住しました。任期を終えて、飯舘村を拠点に起業を考えていた彼女が出会ったのが矢野淳さんでした。

 矢野さんは、東京出身。震災後、お父様が飯舘村でNPO法人を設立したことから高校時代から飯舘村を何度も訪れていたそうです。二人を結んだきっかけは、矢野さんの卒展でした。建築デザインを学んでいた矢野さんの卒業制作は、飯舘村のジオラマ。薄い段ボールで作り上げた作品です。「卒展を観に行ったら、あっ!飯館だとすぐにわかった」と松本さん。「その日、ちょうど当番でその場にいたの」と矢野さん。運命の出会いのようなシチュエーション。もちろん二人は意気投合、2021年にMARBELiNGの船出となりました。
 
 MARBELiNGの事業の大きな柱が、村内の空き施設利活用プロデュース事業です。震災後空き店舗となっていたホームセンターコメリを借り受け、大胆とも思える構想を打ち出しました。それが図図倉庫です。分野も地域も世代も問わず、さまざまな人々が関われる地域づくりの拠点です。
 もとはホームセンターですから、天井も高く、そのスペースは巨大。可動式の壁で個室を組み立てられるフリースペースもあれば、その時に応じて場所を移動するトレーラーカフェもある。さらには、実験的に水耕栽培を行うテナントや、ガーデニング用品などを販売するショップ機能も備わっています。また、オフィスは、ハウス用のパイプでドームのようにしたり、村で採れた籾殻を断熱材に使用したり、廃校になった小学校の机や椅子を利用したりと、他にはない空間になっています。
す。

 ホームページのキャッチコピーは「つながりを再生する秘密基地」。その表現がぴったりな図図倉庫。「クリエイティブなハブを作りたい」という若い二人の夢がつまったワクワクする空間です。「それぞれが描く未来の飯舘村があると思う。向かいたい未来に誰もが手を貸せばいいと思う」とお二人はおっしゃいます。

 全村避難前の飯舘村の人口は6500人ほど。現在の人口は1400人、そのうち200名が移住組です。「村人のスキルと移住して来た若い人のスキルを生かせば、飯舘村を再生できる」と矢野さん。「飯舘村で最新事例を生み出すから、伝わるものがある」と松本さん。

 図図倉庫は、人によって見え方や感じ方が違うからおもしろい! どんどん面白さが増して、身近な場所になってほしいと感じます。ぜひ足を運んで、直接見て触れて、あなたの見え方を体感してください。

 ※9月8日〜10日開催にあぶくまフェアに、出店が決まりました。コーヒー、パウンドケーキ、オリジナル雑貨を販売する他、ちょっとした体験も提供予定だそうです。

【図図倉庫】
住所:相馬郡飯舘村深谷字二本木前5−1(旧コメリの建物)
URL:http://zuttosoko.com
問合せ:ホームページの問合せフォームからお問合せください。