「福島のために・・」支援者から住民へ 楽しいことを発信続ける常世田隆さん(大熊町)

▼福島を助けたい
2011年の東日本大震災・東京電力福島第一原子力発電所事故による甚大な被害を受けた福島県には、日本各地から「助けたい。手助けしよう。被災の現状を見たい、聞きたい」と多くの人が足を運んだ。その一人、常世田(とこよだ)隆さんは福島の復興に手助けしたいと2013年から月一回相馬市に通い始めました。

▼東京から相馬市へ、そして南相馬市小高区へ
東京で外資系金融機関に勤務していた常世田さん。月一の福島通いは2015年までの2年間続きました。友達もたくさんできたことで福島にもっと関わっていきたいと、会社を50歳代で早期退職。避難指示解除となった南相馬市の小高駅前にオープンすることになった仮設商店「東町エンガワ商店」のマネージャーに応募。採用され南相馬市小高区の仮設住宅に単身移住を開始しました。

▼小高町から相馬市へ
2018年12月「東町エンガワ商店」がその役割を終えるに合わせ活動の場をもう一度相馬市へ。生産者と消費者の繋がりつくるため『そうま食べる通信』を続けてきました。その繋がりは「浜の駅松川浦」という物産販売・交流の場という形となり、2020年4月店長に就任。多くの来店者との直接的な交流だけでなくSNSやYouTubeなども活用し福島の魅力を発信続けてきました。

▼相馬市から、家族と一緒に大熊町へ
3年の任期を迎えるにあたり、離れて暮らす家族との生活を考え店長の職を辞任。福島で家族と共に暮らしながら活動できる大熊町の復興支援員に応募しました。2023年8月から交流促進活動担当者として大熊町役場の東側に建つ「linkる大熊」から町のポータルサイトなどで情報を発信しています。

▼「ここの暮らしは楽しい!!」
常世田さんは「おおくま宣伝チーム」に町民7人と力を合わせ参加。「県内外住む多くの町民に、福島・浜通りを知らない人に大熊町の現在を発信していきたい。阿武隈地域にも多勢まだ避難しています。」と話します。そして「福島での活動・経験を若い人たちに繋いでいきたい。」と笑顔を見せました。常世田さんの活動はまだまだ続きます。
(2024年6月24日取材S)

■名称:linkる大熊
■住所:福島県双葉郡大熊町大字大川原字南平1207-1 大熊町交流ゾーン内
■URL:https://www.town.okuma.fukushima.jp/site/iju/

写真トップ:大熊町交流ZONEに建つ「linkる大熊」内事務所で交流促進活動を担当する常世田隆さん。
SNSを活用して、地元を離れて暮らす町民、福島を知らない人たちに向け大熊町の今を発信しています。


写真2:大熊町には人を集められるものがたくさんある。四季を通してみられる草花、坂下ダム周辺の桜・あじさい・紅葉・・日々の発見がうれしい。これからのことを楽しそうに常世田さんは話してくれました。


写真3:大熊町交流ZONEには、交流センターを担う「linkる大熊」地域に商業・飲食を担う「おおくまーと」宿泊温浴施設「ほっと大熊」があり、大熊町に暮らす人々の生活拠点となっている。