お世話になった葛尾村の皆さまへ -未来に希望を!共に歩みを続けましょう-


 遅咲きの阿武隈の桜が散り始めると同時に、初夏を思わせるような風が吹き渡るようになりました。
緑豊かな葛尾村が、新緑に輝く時期を迎えるのも間もなくでしょうか。

 当会は、2006年7月、葛尾村より活性化センターの事務所をご提供いただき、活動をスタートいたしました。

同センターアトリウムにインキュベートコーナーを設け、まだ普及し始めたばかりのインターネットを勉強したり、葛尾大尽物語の人形劇を創作したり、村の皆さんとともに歩んでまいりました。今となってはとても懐かしい思い出です。

松本允秀前村長を始め、役場の皆さま、関係機関の皆さま、そして村内の皆さまには大変お世話になりました。2006年のNPO法人あぶくま地域づくり推進機構設立から、葛尾村の皆さまには本当にお世話になりました。あらためて御礼を申し上げます。

 誰もが予想だにしなかった東日本大震災、原発事故による全村避難は、大きな衝撃でした。帰村を果たしたものの、今なお、大変なご苦労を強いられていると思います。この間、当会は、郡山市に事務所を構え、共に帰村するまでとの思いで活動を続けてまいりましが、新たな気持ち、体制で事業に取り組むべく、葛尾村にも近い都路町に新事務所を設けたところです。不本意ながら帰村にはいたりませんでしたが、葛尾村をはじめとする阿武隈地域のために、引き続き活動していく所存です。

 来る6月には、帰村から1年を迎えます。復興を目指す葛尾村の記録を伝える目的で「ツール・ド・かつらお」開催と伺い、当会もこれまでの感謝の気持ちを込めて共催させていただくことになりました。
 当会事務所は葛尾村から離れましたが、今後も葛尾村の未来に向けて、村民の皆さまと力を合わせて歩んでいきたいと願っております。

2017年4月26日
特定非営利活動法人あぶくま地域づくり推進機構
理事長 吉田敏八
役職員一同